ノナプルナインの特徴のひとつが、やたらと滑らかな、まさに
「ヌルヌル動く」アニメーション。
すでに無料版をプレイされた方からも、
グラフィックが新鮮、などといった感想をいただいています。
今回は、この滑らかアニメーションの秘密に迫ってみたいと思います!
【キャラクターの絵はベクターが基本!】モーションつきのヒロインの絵は、
「ベクター」と呼ばれる方法で描かれています。
ビットマップやJPGといった「ラスター」の絵では、ピクセルの座標を記録することで絵が保存されますよね。
だから、拡大すると必ず絵がギザギザします。
また、ピクセルは縦横の2軸で記録されるため、ナナメの回転にも弱いです。
しかしベクターは、直線と曲線を
関数として記録することで絵を描きます。ピクセルを使わないので、
いくら拡大してもドットが見えません。
いくら回転させても、関数で表された線同士の相対的な位置関係は変わらないので、好きな角度で劣化なく回転させられます。
要は、
拡縮・回転にメチャクチャ強いのです!【パタパタアニメじゃないんだぜ!】ヒロインのモーションも、この強みを活かして作られています。
例えば、こちらの絵。実は、こんな風にたくさんのパーツを組み合わせてできているんです。
記憶回復ゲーム用の絵では、
総パーツ数は述べ70個に及ぶことも……!
これだけの数のパーツに対し、基本的にはひとつひとつ個別に動きを指定しています。それらを全体として見ると、滑らかなモーションとして見えるわけです。
使い回しのきくポリゴンモデルと違い、ベースになる絵も個別に描いているので……その手間たるや、恐ろしいことに。
ゆくゆくは
ギャラリーモードを搭載し、アニメーションをじっくり鑑賞できるようにする予定です。
細部までこだわった動きの数々、どうか堪能してくださいませ!
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