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コミケ当日から2日が経ちまして、ようやくまともに活動できるだけの体力が戻ってきました。

暑い中、当スペースに足を運んでくださった皆様……
また、ネット越しにノナプルナインを応援してくださった皆様……
今回はじめてノナプルナインを知ったよという皆様も……

本当に本当に、どうもありがとうございましたー!

Twitterをフォローしてくださっている方の中には、すでに当日の様子をある程度ご存知の方もいらっしゃるかと思います。
が、ここではあらためて、あの天国と地獄が同時に押し寄せてきたような1日の出来事を、勇気を出して振り返ってみることにします!



【8:00AM】

現地集合時刻。
西の入口近くにある、でっかいアルタビジョン風モニタの下で待ち合わせ。
メンバーは、売り子さんのほか、手伝ってくれる友人1名です。

晴れたり曇ったりという天気で、それほど暑くないのは救いだったんですが……
まちがって、東の入口前に到着するという失態をやらかしてしまいました。

準備会の腕章をつけたスタッフの方に西へのルートを聞き、大慌てで移動!
結局、ものすごく重い荷物を抱え、急な階段をのぼるハメに。

はい。暑くない救い、これで帳消しね。

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そんなこんなで、やっと到着!
この逆ピラミッドを見ないと、ビッグサイトに来た気がしませんよね。

待ち合わせは、拍子抜けするほどの好タイミングで全員集合。
チケットを忘れたーーーーーうそぴょーーーん
とかいうお約束のボケもかましつつ、浮かれながら中へ。



【8:15AM】

スペースに到着!
ホールはガランとしてるのかな……と思ったら、ぜんぜんそんなことはなくて大にぎわい。
すでにあちこちで、サークル参加者の皆さんが設営を始めています。

ウチもね、飾りつけにはけっこう気合いを入れてきたんですよ。
前日は、深夜2時までかかって、ポップやら何やら作ってましたからね。

こちらは、スペースにきちんと並んだ状態のチビキャラポップ。
見てください、この醸しだす手作り感を……!

IMG_5185.jpg



【9:00AM】

あれ? おかしいな。
1時間あれば十分と見積もっていたのに、準備が終わらないよ?

ちなみに、ノナプルナインのBGMを作ってくださった天門さんは、この日は西ホールに出展中。9時30には東と西が一時的に遮断されて行き来できなくなるというのに、天門さんのサントラを受け取るべく、この時間に西ホールへ向かうことに。
ま……間に合うのか!?

まあ、ちゃんと間に合って、このとおり頒布できたんですけどね。

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「え? このゲームって、天門さんが作曲してるんですか!?」と驚かれる方、すでに前のバージョンのノナプルナインをプレイ済みで、曲が気に入ってお買い求めいただいた方など、反応は様々でした。
まだゲーム中では流れていない曲も一足先に聴けちゃうので、かなーりお得ですよ。
こちらで、通信販売もしているみたいです。



【9:45AM】

ギリギリになっても、設営準備が終わらない!
隣のサークルさんも、ギリギリまでがんばっていました。
1時間半って、こんなに短かったっけ……?

ムービーを流すためのiPadが、なぜかリンゴマークがついたり消えたりするだけで、電源が入らないわけよ。
なんでだよ昨日まで正常だったのに! お前まで俺を裏切るのかジョブズ! と思ったら、iPadを支えるアームが電源ボタンを圧迫して押しっぱなしになってただけだった。

こういうことしてるから、時間なくなるんだよね。

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【10:00AM】

そして、ついに会場! すべりこみで設営完了!
「立体感と奥行き感のあるスペース」を意識して飾りつけてみました。

きれいなディスプレイしてるだろ。ウソみたいだろ。
コミケ初参加なんだぜ、これで……

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人間の視線は、左上から右下に流れるというセオリーがあります。
そのへんも、ちょっと意識してみたりみなかったり。

ただ、左端のこのでっかいポップは、ちょっとゴチャゴチャしすぎだったかも。
つい情報を詰め込みがちになっちゃうけど、もっと読みやすさ重視のほうがよかったですね。

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お手にとってご覧ください、のパッケージ版。
上にいるのは、手作りポップの片割れです。

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そしてこのとき、スペースにはぼくひとりだけ。ああ。コミケの初接客が、ひとりぼっちだなんて。

ビックリしたのは、開始直後から「ノナプルナインのパッケージ版ください」「ノナプルナインはここですか?」と、ウチの名前をしっかり覚えて来てくださる方が本当に多かったこと。「ツイッターを見てます」とか「動画を見ました」と言ってくださる方も、とても多かったです。

ななな、なんでそんなに知れ渡ってるのー!?
皆さん、しっかりチェックしてくださってるんですね。本当にありがとうございます!



【11:00AM】

買い物に出かけていた売り子さんが、戻ってきてくださいました。
さっそく、スペースに立ってくれます。

すると……なんということでしょう(例のBGM)。
足を止めてくださる方が、ドッと増えたではありませんか。
匠の力、おそるべし。

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このキュートなスマイルの力で、みるみる減っていくパッケージ版!
(写真の掲載許可はいただいています)

その場を売り子さんにお任せし、ぼくは挨拶回りに旅立ちました。
無料版を配っているだけなのに、有料アイテムのお返しをいただいてしまうこと多数……たいへん恐縮です。
いただいたものは、少し時間はかかってもちゃんと遊ばせていただきます。どうもありがとうございました!

そして、ちょっと回って戻ってきたら、もう100部なくなってしまったとの報告が。
そしてスペースの前には、いつも途切れることのない数人の人だかり。

皆さん、ムービーを見て立ち止まったり、巨大ポップを眺めたり、手に取る用パッケージに見入ったり……
まさか、こんなに食いつきがいいなんて。
がんばって準備をした甲斐がありました……!



【12:30PM】

ぼくも売り子に立ったり、ゲームの内容を説明したり、たまにはスキを見て、また挨拶回りをしてみたり。

またまた多かったのが、おもむろにサイフを取りだそうとする方。無料ですとお伝えすると、「え? これが無料なんですか? もらっていいんですか?」という反応が。

ノナプルナインのパッケージは、DVDのトールケース入りでキャラメル包装までしてあります。
デザインもその道のプロの方にお願いしているので、見た目はもう市販品そのもの。
でも、無料なんですよ、奥さん。

もちろん大赤字です。これからしばらく、切りつめて細々と暮らしていかなきゃなりません……
でも、ユーザーの皆さんに楽しんでいただくことこそ、同人クリエーターの本懐。
ですから、どうか最後までプレイしてみてくださいね。終盤に用意された怒涛のサプライズを、どうぞお楽しみに!


って、話がそれちゃった。

持ちこんだパッケージ版は3箱分。1箱には、パッケージが100本詰まっています。
うち1箱は、持って帰って家で保管するとして……2箱分だけ配れれば上等だろう。
2箱を家に置くのは、ちょっときついですからね。持ちかえるのは1箱にとどめたい。
でも、200本も受け取ってもらえるかな……。

というのが、当初の読みでした。
でも。

売り子さん「お受け取りありがとうございましたー。ぜひ遊んでみてくださいねー(ニコッ)」

そして、去っていく一般参加者さん。
ああ、もうスペースの上にパッケージがないや。次を並べなきゃ。
…………って、あれ?

もう、ない。次がない。

売り子さん「完売しましたー(ニコッ)」

………………ええええええーッ!

それはもう、予想以上の勢いでした。
閉幕に3時間以上を残して、用意してきたパッケージ版がすべてなくなっちゃったのです!

パッケージ版をお受け取りいただいた皆さま、どうもありがとうございましたー!



【12:35PM】

でも、人の波は途切れません。
ノナプルナインに興味を持ってくださった方を、手ぶらで返すわけにはゆかぬ。

そこで取りだしたる、こちらの名刺カード!

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ノナプルナイン広報サイトのアドレス(www.nonuple9.com)が記載されており、これを渡すことで「パッケージ版はもうなくなっちゃいましたが、ここでもパッケージ版と同じものがダウンロードできますよー」という案内をしていく作戦です。

とはいえ、配布物としての魅力は、DVDトールケース入りのパッケージ版とくらべて大きく見劣りするのも確か。
こんなの、もらってくれる人なんているのかな……?


いたーーーーーーーー!


やはり、スペースのムービーやポップに興味を持ってくださる方は多く、そうした方はだいたい受け取ってくれます。
まあ、考えてみればそりゃそうか。

ただひとつ心残りだったのは、パッケージがなくなった後にも「ノナプルナインの無料パッケージはありますか?」と、ウチをしっかり目指して来てくださる方がかなりたくさんいたことです。

お渡しできず、すみませんでしたああああああああ!…………ぐふっ。



【2:00PM】

しかし、恐怖はまだまだ終わらない。
この名刺カードも、残り5枚、4枚……と数が減っていき、ついに最後の1枚まで渡し切ってしまったのです。

もう、配れるものが何もない……!
何も……ないんだ……ッ!

場を支配する絶望。誰もが、ここまでなのだとあきらめかけたその瞬間。

「まあせめて、お品書きに書いてあるアドレスぐらいは案内しましょうか」と、思いついたままを口にするぼく。

B5お品書き(サイズ確認用)

興味がありそうな方に、お品書きのURLとQRコードの部分を写メっていただくようにお願いしました。
すると、けっこうな方が撮影していってくれるではありませんか。

コミケ3日目も終盤に差し掛かろうというこの時間に同人ゲーム島を見て回る方というのは、「まだ見ぬ面白そうなもの」を求めていらっしゃる方。
気に入ったものがあれば、少々の手間は厭わず情報を得て帰ろうというその姿勢に、深く頭が下がったのでした――。



【3:00PM】

このあたりで、さすがにそろそろ撤収準備。
しかし、もう机にゴミしか置いてないような状態になっても、ノナプルナインの名前を知って足を運んでくださる方、サントラを買いに来てくださる方がチラホラいらっしゃいました。

終始、客足の途切れることのなかったコミケ88。
コミケというイベントの巨大さにあらためて感じ入るとともに、ユーザーの皆さんの情報収集力とバイタリティにも、大きな感動をいただきました。

誰だ、日本のゲーム業界が元気ない、なんて言ったやつは!

スマホゲーやブラウザゲーばかりが資金的に潤い、いわゆる「ヘビーなゲーム」が作っても売れないと言われる昨今。
ぼく自身も、これからの日本のゲーム業界を引っ張っていくのは同人・インディーズであると固く信じて疑わない一人です。

確かに、フォトリアルなグラフィックや超広大な箱庭世界なんてものを、インディーの資金力で用意するのは難しいかもしれません。
でも、「それだけがゲームじゃない」ということは、同人やインディーゲームを愛好する皆さん一人一人がよくよくご存じのはずです。

ぼくたちインディー開発者には、アイデアとチャレンジ精神、そしてピリリとスパイスの効いた個性があります。
大会社の大プロジェクトが、失敗を恐れるあまり決して飛び出すことのできないフロンティア。そこに、身軽さを活かして飛び込んでいけるのが最大の利点だと言えるでしょう。

そして我らがノナプルナインも、「シナリオとゲームシステムが一体的なギミックとなったサスペンスADV」として設計されています。
今回の新体験版に込められたすべてが、きたるべき製品版で明かされる回答への伏線。この先は、一瞬一瞬がクライマックスになります。
ぜひぜひ、続きを楽しみにしていてくださいね。

ノナプルナインのようなドマイナーなゲームは、皆さんの応援なくしては成り立ちません。
開発チーム一同、今後も必死に開発をがんばってまいります。どうぞ、応援のほどよろしくお願いいたします。

近々、またこのブログにてお会いいたしましょう。
皆さん、本当に本当に本当に、どうもありがとうございましたーーーーーー!




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